日々の 3

昨日に作業が完了した額装のお手直しを今日の閉店後に早速お届けしてきた。
すっかり日にちが経ってしまっていたのにもかかわらず、
とても喜んでくれたことに恐縮しっぱなしです。
お話をしていると、お父様との思い出の額装ということがよく分かって、
額装を見ているお顔が、本当に喜んでくださっているんだなって感じることができた。
「いいお仕事ですね」って言って下さって、ちょっと涙が出そうになった。
額縁屋の仕事ってこれに尽きるのではないだろうか。
大切なものをお預かりして、
いろいろ迷った末にどんな額装にするかを決めて、それを形にする。
出来上がったものを見てもらう時の喜んだ顔を見たくてきっと僕は頑張るんだと思う。

お届けした先の志筑から自宅のある洲本に帰る道は海沿いをずっと走る道で、
左には海、右側は小高いちょっとした山になっている。
海岸線をくねくねと走っているると、突然ぱっと町が広がって、
そこが洲本の街なのです。

この道を通るとき、いつも7年前に家族で淡路島に初めて来たときのことを思い出します。
あの時も知らない道をくねくね走って、ぱっと開けて興奮したなあ。